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克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

超・オレのマンガ道その19

 先日故あって、ゴジラの第一作を全編観る機会があったのだが、こんなに良い出来の映画だったの!? と、驚きの連続だった。今、あの映画に関してスノッブめいた事を「アーダコーダ」言っても仕方ないし、この記事は「超・オレのマンガ道」なんでクダクダしくは言わない。じゃあ、なんでこの話を持ち出したのだが、観賞後、あさりよしとお氏が昔、マンガ家志望者に向けたメッセージの中で「まず『本物』を知ること」と言っていたのを思い出したからだ。「あれは、こう言う意味だったのか!」と。実際に良く出来た作品に触れ、自分の中へ取り込めと言うことだったのねと……。

 観賞後、すでに亡くなったゴジラ第一作のスタッフから「お前の作品は、そんなものか? もっと上を目指せるのではないか?」と言われたような気にもなった。一人親方で描くマンガと、大量の人員を必要とする映画とでは色々違うが、それくらいの衝撃があったと言うことで……。ところで、感動とは「感じて動く」事と言う説がある。手塚治虫も生前、そんな話をしていたな。今回の場合、ゴジラ第一作から感じた良いものを自作に反映出来て、はじめて「ゴジラに感動した!」と言えるのかも知れない。別に怪獣ものを描けばいいって話じゃないよ、言っとくけど。

 ゴジラ第一作観賞後の、興奮とも圧倒とも言えない感情が、拙作に良い影響を与えますように。

(続く)