走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

さらにオレのマンガ道その12

a-katu.hatenablog.com

 全13回の予定で書いていた「さらにオレのマンガ道」シリーズ、12回目ですよ。さらに引っ張る気にはなれんので、次回で終わりにする。ところで、何度もこのブログで言ってる事だけど、若き日のオレが「描く事」に臆病だったばっかりに大損した。しかし今、その損を取り戻すために絵やマンガを描いているわけではない。齢(よわい)50にして、一種の「損切り」みたいな事をし、今描ける状況を活かさねばと考えられるようになったのだ。過去は過去として、現在出来る事をやろうと思えてね。

 それにしても、マンガ描きは大変な作業だ。気力体力はとてつもなく要るし、他にも観察眼や思考の柔軟性なども求められ、それだけ必死に描いたとしても顧みられない可能性も高い。ワリに合うか合わないかで考えたら、とても踏み込めない世界ですよ。それでも、家族から酷い目に遭わされたり、勤め先で殺されかかったりの頃よりはずっと優しい世界にいるんだが。前述の「損切り」も含めて、描ける環境を大切にする努力をせんとな……。

 と言うか、かつてのオレが捨て鉢すぎた。いちいち詳述はしないけど、周囲の環境が悪すぎたためにそうなったんだが……って、実例は前の段落に少し書いたか。いずれにせよ、本筋から離れすぎなんで話を戻す。周囲から命まで奪われそうになった身としては「描く事」で繋がる世界がいかに優しいかと思う。その優しさに、いささか甘えすぎたとも思うけど。

 次回、最終回。

(続く)