以前こんなやり取りを、ツイッターでした。
AIの絵作成でグズグズ言ってたら商機(勝機)を逃す(した)…という意見やら
— 斉所 (@hunkotu) 2022年10月3日
権利回り明確にしてからやってくれ…というのやら、各々の立ち位置によってパックリ割れてる感ある
手前の商売や人生は措いて技術発展を寿げってのも乱暴じゃないすかね…とは思う。正解は分からん。
3年後5年後、真逆のこと言ってる可能性あるけど、いくらAI学習でアナーキーで美しい絵が作られてても感動できねーと思っちゃう。
— 斉所 (@hunkotu) 2022年10月3日
これは現状、感動したくねーというポジション的な感情多分にあるとも思う。
個人的には、技術うんぬんより「AIがあるから、人間の絵描きはいらなくなる」みたいに言う人に「描きたいと思っている人間を、なんだと思ってるんだ」と言いたくなります。
— 克森淳(a.k.a.新豊玉三郎) (@a_katu) 2022年10月3日
描く意思のある人間が居なくなったら技術だけ発展しても荒野よな…と思います
— 斉所 (@hunkotu) 2022年10月3日
最後のツイートには、同感である。昨今のAI流行りに疑問があるのは、まさに人の「描く意思」を軽視あるいはないがしろにして話が進んでる気がするので。とか書いて放置していたら、今やpixivにAI生成画像が出まくりだそうな。上手く言えないけど、この記事のためのオレの立論が、大きく揺らいだかも知れない気が……。こんなツイートも見たし。
pixivにNovelAIで出力したエロ絵が氾濫してるんですけど、版権モノの安易なエロに交じって執拗にボテ腹人魚とか巨乳のガンダムとかを無限に出力してる人がいる。
— AI画像を作るメスケモアラサーOL (@ruri_aoi_mj) 2022年10月13日
承認欲求からの投稿ではなく自身の信念に基づいた行動だ。
彼らは信用できるAI使いだと思う。個人的な直観がそう告げている。
こう言う話を聞くと、述べようとした「描く意思」についての話が混乱してしまう。絵描きは一点ものに強いアナログに戻れとでも? うーむ。
いや、かつての写真みたいに、画家が兼業(?)で写真を撮っていた時代から「写真家」と言うなりわいが出来て来たような棲み分けが起きるかも知れん。それを加味して「描く意思」うんぬんについて話をする事にしよう。AI生成画像の流行が、コンタロウ『すごい巨塔』のクライマックスを思い出したが、そのラストは「コンピュータがマンガを描くのが当たり前」になった時代にも「描く意思」を持った人間はいたというものだった。それを覚えていたから、オレは斉所さんとの会話でああ言ったのかも。また、精神科医の斎藤環さんが、AI生成画像をいろいろ試してみて「AIは意味を理解出来てない」と判断したなど『すごい巨塔』が現実化するまでは、相当の段階があると思わせる証言がいろいろあるし。あとは個人の意思を社会が軽視する方に行かなければ、当面はなんとかなるだろ。あと、ふと書いてて思ったが、Adobeが自社のPhotoshopやらなんやらを脅かさないうちに、AI画像に対抗する謀略を張り巡らしたりして……。クリスタのセルシスには、そこは期待出来ないけど……って、酷い想像だこと。ハインラインかよ。
話がこんがらがって来たが、AI生成画像にしろ自ら描いた絵にしろ、まず「描く意思」がないことには何も生まれない気はするので、いろいろ考えてたらこんな事に! うーむ。