昔、漫画家志望の仲間にプロアマ問わす他人の作品に片っ端からケチつけるヤツがいた。
— はぁとふる倍国土 (@keiichisennsei) 2021年4月24日
当時は結構な自信家だなと思っていたけど今ならわかる。
彼は他人の作品にダメ出しすることで「自信のない自分」を守ろうと必死だったんだ。
他人の作品は全部駄作、それに比べればオレは…ってことだったんだな。
良いところの指摘や改善点を指摘せず、欠点ばかり指摘してくる人の大体がコレだと思うであります>RT
— 横山浩子@ゆるゆる活動中 (@yok_mola) 2021年4月25日
後は気に入らない人の筆を折らせたい超根性悪。
昔、さる漫画家志望者が集まるサイトに「批評板」という作品の批評をし合う荒れに荒れまくった掲示板があったが、そこからデビューして名を成したという人は聞いたことがなく、その一方楽しく毎日お絵描きしてたお絵描き掲示板からはプロが続々現れて現在も活躍中、というインターネット昔話
— 味噌グラム (@misogram) 2021年4月25日
人の仕事や描いたモノを【批評】と称してクソ味噌にバカにする人は、批評という名目で他人をバカにする事で自分が偉くなった気分になり、口ばかりが動いて手が止まり絵を描かなくなって腕がガタ落ちする…ってのを間近で見たのでな_(:0」∠)_
— 横山浩子@ゆるゆる活動中 (@yok_mola) 2021年4月25日
上記四つのツイートから、いろいろ思う。オレも他人のあら探しばかりして、描くに描けなくなったのではないかとか、題名にも書いたように「他人を下げても、自分は得をしないのに」とか。あと、こんな話も耳にした。
何かを好きな人に対して「私はそれがきらいです」と伝えるのは、ほぼ悪口だと思います。私はそう思います。
— 青木健生 (@p_kobushi) 2021年4月29日
してみるとオレは、いろんな連中から悪口を浴びていたんだな。そりゃ、面白いわけがない。「いろんな連中って、誰よ」と言われそうだが、詳述はしたくない。書けば書くほど、気が滅入るのは必定だからだ。話を続けよう、オレも味噌グラム氏の言う「批評板でくだ撒いておしまい」な奴らと同じだったのではないかと思うところもあるが、オレは「絵を通して社会と繋がりたい」と言うのが強かったから、そこが批評板みたいな場所を避けていた理由だったのかとも。「絵を通して社会と繋がりたい」についてだが、これをうっかり親父が生前言ってた「見切りを付けろ、見切りを付けろ」に従って押し殺していたら、今こうしていられましたかね? たぶんノーだと思う。どこかで何のために生きてるのかも分からなくなり、命を絶っていた可能性は高い。実際、親父の言葉と勤め先でうだつが上がらないのとが重なっていた時期にゃ「オレはもう、何をやってもダメなのかなあ? それならいっそ自殺した方が……」とまで思った事数知れず。マー、親父自体が自分以外を見下げねば気が済まんタイプだったけど。
とか書いていたら、急に悲しくなって来ましたよ。オレもまた、他人の作品にダメ出しする事で「自信のない自分」を守ろうとしていた*1のではないか、だから作品がほとんど描けなかったのではとか考えると……。