走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

「二次創作は僭越」と言うのは、疑った方がいいのかも知れない

 オレはよく「二次創作は、作者や版元に対し僭越な行為だと忘れてはならない」みたく言っていたが、題名に書いたように、それを疑った方がいいのかも知れないと思いはじめた。と言うのも、オレがむかし好んで見ていたゲーム誌の読者欄に投稿されたイラスト群もまた、二次創作の範疇だったのではないかと気づいて。あれもメーカーの黙認があったとは言え、結構自由に描いていた人が多かったのを思い出したら「二次創作に癒された者が、殊更二次創作を貶めるように言うのもな」となって。それに、僭越だろうが描かずに……あるいは書かずに……いられないのが同人作家だとも前に言った気がするし。二次創作は何をどう描いても作者や版元にケンカ売ってるんじゃないかと言うのは、小学生の頃に読んだ月刊OUTファンロードのパロディ投稿とか、それ以前に読んだ成井紀郎の『ゴーゴー悟空』に感じた違和感が源流かも知れんが。マー、月刊OUTファンロードなんて、本来小学生が読むもんじゃないと言われたら返す言葉もない……。

 話を二次創作に戻そう。オレは下記記事などでサルバドール・ダリの「何も真似したくないと思う者は、何も生み出さない」と言う言葉を引用した。それを思えば、オレの思っていたように僭越だとしても二次創作を全否定は出来ん。

a-katu.hatenablog.com

 と、呑気な事を言ってるが、それは二次創作で儲け(られ)なかったので版元にゴッチンされなんだからかも知れん。とは言え、このネットが普及した時代において誰が何を描いたかが版元に伝わってないはずはないのだが……。仮に性質の悪い二次創作のリストをどの版元も持ってる場合、オレも何箇所かに入ってるんじゃないかと言う恐怖はあるし。なんぼみなもと太郎が「マンガはパクリの文化です!」と言ってるとは言え、その言葉をそうそう振りかざすわけにもいかんわい。また、ツイッターで誰かが、著作権は法律と相性が悪いみたいに言ってた気がするけど、オレの誤読・勘違い・記憶違いかも知れんし。と言うわけで、今回も結論は出なかった。さておき、いっぺん「模倣」「二次創作」でこのブログを検索し、オレがなんて言っていたかを整理した方がいいかも知れんな。ほとんど同じ事しか言ってない気がするけど。