走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

今日はもう書くつもりなかったけど

 我がツイッターのタイムラインに、と学会について、いろいろ出ていたので関係してそうな話を。その前に、このツイートをご覧ください。

 元会長の山本弘氏も、と学会最初の商業ベースで刊行された本『トンデモ本の世界』で、危険なトンデモ本の著者であっても弾圧してはならず、対策として「笑い飛ばすのである」と言っていた。書かれた時期がオウム真理教による地下鉄サリン事件の前だったから、こうも言えたのかも知れないが、今となっては上記ツイートにある「なんでも"笑い"で消費してみせる人達」の一種ではないかと言う気はする。山本氏の名誉のために言うが、彼は今で言う「ヘイトスピーチ」を全面的に否定しており、そう言う言葉でくくられる前から差別的なトンデモ本に警鐘も鳴らしていたんだけど……。「だけど、なんじゃい?」と思った方には『いだてん』の嘉納治五郎のように「そこだよ、そこ!」と返事させていただく。時が経ち山本氏の思惑とは別に、と学会の「笑い飛ばす」スタンスがあまりに強烈すぎて、上記ツイートで批判されている「なんでも"笑い"で消費してみせる人達」としての側面も強くなりすぎたのではと。その最悪な形が、唐沢俊一を『新・UFO入門』事件で切れなかった件だと、オレは思うのだが……。と言うか、唐沢俊一を入れた時点で間違っていたのかも知れないけど。と学会としての活動を知る以前から、唐沢俊一の文章には「B級だなんだと言ってるけれど、一朝事あれば、我々オタクを弾圧する側に回るんじゃないの?」と思わせる臭いがあったし。伊藤剛氏との裁判以降から、その思いは強くなって来たし。唐沢俊一本人をdisってる場合じゃねえ、と学会が奴を切れなかった件ですよ。オタク集団の内輪に甘いと言う悪い癖が、そうさせちゃったのかなあ……。あと、ASIOSのような団体が、と学会の十八番の「超常現象やオカルトへのツッコミ」を担いだしたため、そっちも弱くなったのも大きいんかな? 時代に合わない悪ノリだけが残ったと言うか……。そこら辺は、オタクの内省的な問題にもなるので、ここでは深く掘り下げない。実際のところ、と学会の内情が今のところよく分からんし。

 しかし『トンデモ本の世界』から25年。それで、こんな事になろうとは……。人の心は難しい。