走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

二回目人生、前途多難

 町山智浩が、かわぐちかいじの『僕はビートルズ』を批判したそうな。知ったのはトゥギャッターの記事と言う事なんで、それは見ていないがな。ビートルズの曲が世界的にヒットを飛ばしたからって、いきなり先んじて演奏しても受けるとは限らんだろうと、似たようなコンセプトの『イエスタディ』と言う映画にも思ったが……。いえね、ビートルズの曲*1にはその曲ごとに制作の背景やタイミングがあって、それ抜きでヒットさせるのは難しいのではないかと。こんな事を思うのは『未来の想い出』とか『代紋TAKE2』とか言った「二回目人生もの」での主人公の苦労が脳内にあって。「若い時に年取ってから出来る事を先んじてやっても、上手く行かない」描写がねえ。なんでそんな事をいちいち覚えているのかって? 「オレも二回目人生歩めんもんかなあ……」と言う夢想にすがるしかない時期があったからじゃっ! わかるかっ! わかるかおい、ピストル大名! ……オレは爆田博士でないし、閲覧者にピストル大名もいないって。それはさておき『僕はビートルズ』や『イエスタディ』みたいな作品が成立するって事は、ビートルズと言う存在があまりに軽く扱われてないか? とも。そこがすっげえ引っかかるけど、話を次の段落から「二回目人生もの」にシフトさせる。

 仮にオレが「二回目人生もの」を描くとしたら、藤子・F・不二雄の影響があるだろうから、主人公が無双する事はなさそう。むしろ「うっかり未来の情報を漏らさず、どう立ち回るか」に腐心するタイプになりそうだな。オレが「二回目人生」を歩んだ時どうするかをシミュレーションした時も、そこに頭を痛めていたし。漏らしたばっかりに二回目人生が、より抜き差しならなくなる事だって考えられるんで。「ない事に時間取るな」と言われたらそれまでだが、こんな夢想をせんと耐えられんかった人生の索漠さを酌んでおくれ。と言うか、「二回目人生もの」描こうかしら。描きたいものがありすぎて、どうしようかと思案してるところだけど。最後になったが、文中敬称略。

*1:と言うか、全ての楽曲。