さて、本格的に「新・オレのマンガ道」をはじめる。そう思ったのはサブカルビジネスセンター（以下、ＳＢＣ。）に通うようになって、いろいろ変化があったからだ。２０１８年１１月、無為に日々を送っていたオレは、ある日ぼんやりとツイッターを眺めていた。その時、ＳＢＣの前身にあたる障がい者向け施設の利用者募集にたどり着いた。「面白そうな話じゃないか、でも……」と、まだオレは及び腰であったけど、そこが主催する障がい者向けイラスト講座が１２月にあると言うので、行く事にした。これがオレの人生に、大きな変化をもたらす第一歩になった。講座で前述の施設への入所を勧められ、願書は書いた。しかし心はまだ、うわついていた。優柔不断なのよ、オレも……。翌年２月、同じイラスト講座にまた参加、この時大まかに利用を決める。ここから、人生の変化は加速して行く……。
２０１９年３月、本格的に利用・通所をスタートさせる。ここで講師から「今までの事は忘れて、学んで行きましょう！」と言われる。この言葉が、自分の絵に関する逡巡や悩みを断ち切る一助となった。講師の言葉を胸に、絵の基礎をひたすら練習して行く日々がはじまる……。しかし絵の事だけしていればいいと言うものでもなく、だらしない身だしなみを注意された事もあった。絵の勉強を続けるため、そこも少しずつ変えていく必要はあって、言われるようにあらためて行った。これもまた、オレの中での変化のひとつだと思う。身だしなみに気を配らないのは、自暴自棄が大きな原因だったし。「もう、あとは死ぬしかないんだ。どうなっても知るもんか！」と言うね。ここから脱せただけでも、ありがたい話だ……。（続く）
