走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

大作なんか描こうとするからだ!

 オレがなかなかマンガが描けんかったのは、実力を考えず大作なんか描こうとして挫折したせいかも知れない。サブカルビジネスセンター(以下SBC)で4コマを描かせてもらっているうちに、そう痛感した。あるいは、マンガはこう描かねばと言う固定観念に引っ張られたと言った方がいいか……。いずれにせよ、とんだ回り道であったわい。と、書いていて、家庭環境も「腰を据えてマンガを描く」と言う事に適してなかったのを思い出した。詳述する気力ないから、そこはおいといて。しかしなー、去年の今頃までは「もう、人生詰んだも同然」とばかりに、捨て鉢になって生きていたが、それからSBC(と、その前身)に草鞋を脱いで以来、いろいろ人生が好転している。SBCで4コマ描かせてもらえたりな。その4コマのひとつ『精神障がいエッセイマンガ』は、桜玉吉の『読もう! コミックビーム!』シリーズ*1を大いに参考にしている。あのシリーズみたいにフリーダムではないが、描き方は似てると思う。病気をこじらせる前の彼みたいに「マンガに描かれたくなかったら、俺の前に出て来るな」と、周囲の者に言い切る事は出来んけど。もう、時代が違うしねー。

 それにしても大作は描けん癖に、構想はあるんだから始末が悪い。いや、もうちょっとしたら、塩漬けになってる下描きをパソコンに取り込んで……って、今のうちのCLIP STUDIO PAINTでは、マンガ原稿の複数ページ管理が出来ん*2かった。どうしたものか。話をSBCの4コマに戻そう、『精神障がいエッセイマンガ』はネタ出しを除けば、出たネタがSBCの講師からOKが出れば、一話当たり一日もあれば描ける。ネタに関しては、さんざんばらこのブログで語った話もあるので、今のところ困ってはいない。と言うか、もっとスローなペースでもいいんじゃなかろうか? 前にも下記記事で書いたが、樋口一葉の「奇跡の14ヶ月」じゃないんだからさ。

a-katu.hatenablog.com

 マー、SBCでは4コマ描いてるだけじゃなく、他に作業の依頼があれば、そっちに集中せんとならんので、今のペースは急ぎすぎてる自覚はない。と言うか、前述の桜玉吉じゃないが、最近外に出ればそれなりにネタになる事は起きるので、今のところはなんとか。うっかり焦りでもしようものなら、画材一切を焼き捨て筆を折ろうとした時の長谷川町子くらい追い詰められそうだから、それなりに気は抜いている。とか書いていたら『精神障がいエッセイマンガ』については、下記記事で既にいくつか言及していた! これをSBCでのマンガでやらかしたら……。つるかめつるかめ。

a-katu.hatenablog.com

 これ以上話を被らせるわけにもいかん、話を大作うんぬんに戻そう。オレの絵柄では、大作と言うよりシリアスなストーリーマンガは向かないのかも知れない。それにもっと早く気づいていれば……、こんちくしょう。去年までのオレだと、そこをネタにぐずぐず言っていたろうが、SBCで4コマを描いているうちに、そこまでめげずに済む精神状態にはなってる。持病はあるけど「今、マンガをコンスタントに描いてる」と言う自信が、自分を支えていて。

*1:と言っていいのか分からないが、ファミ通に載ってるコミックビームの広告で展開しているエッセイ4コマ。

*2:説明すると長くなるので、詳細は略します。