走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

世間は非情か


 正直、言葉を失った。事件に至る前に世間がもうちょっと優しければ、防げたのかもと思うと。だからと言って、もうどうにもならねえけどな。これから容疑者は法が裁くしかないし、引用したツイートにもあるが、失われた命は戻らないし……。

 あまりに理不尽がすぎる事件とは言え、容疑者に対し怒りをぶつけていた自分に疑問が出る。誰ぞの言葉を借りれば、この容疑者は「パラレルワールドの自分」かも知れんのに。オレだって、世の中に絶望した事は何度もある。しかしカマヤン(id:kamayan)さんの言う、「必ず曲がって飛ぶ憎しみの矢」を放つわけにはいかんと、忍耐をして来たのに。その意味では、誰でも大それた事件を起こす可能性はあるのだ。それをなんじゃいっ! 世間の「普通の人」は、事件がある度に面白がりやがって。そんな連中の方が、よっぽど残酷だよ……。それが証拠に、のうのう生きてるじゃねえか。もう世間は、かつて『アウターゾーン』で描かれた「非情の街」になりつつあるのか!? だとしたらとても悲しいが、アウターゾーンの作者である光原伸を捕まえて、「お前が、あんなもん描いたからだ!」と締め上げても事態は好転せんし。「普通の人」の残酷さが改まらんと、いつまで経っても同じ事だ……。しかしオレには、そのための力がないっ! 治療が力をつけるための近道かと思い耐えてはいるが、それすらも泥縄だったら? 嗚呼。

 とは言え、人が薄情になり果ててるのなら、とっくに人類は滅んでいる気もする。どうしたものか。誰か話を広げてくれ。