走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

フィクションへの幻想

 こないだトイレで「ガキの頃は、藤子・F・不二雄のSF短編を読んで気が滅入ったもんだが、今になってみると、読んどいてよかったのかも知れないなあ」と思ったが、それはフィクションになんでもかんでも背負わせすぎじゃないか? と言う気持ちにもなった。芦田豊雄も「アニメから哲学を学ぼうとするな、哲学を学びたければ哲学書を読め」と言っていたことだし。

 これは最近のツイッターにおけるフィクションを巡るいろいろにも言える、みんなフィクションに幻想を抱きすぎ。この世には、自分たちにとって都合の悪いフィクションしかないわけではあるまい、なぜ自分らの主張に自信を持たない? それはオレ自身にも言える事だが、今はおいといて。あるいは前にも言ったが、どいつもこいつも独裁者になりたがっているだけなのか……。さて。ところで前述の芦田豊雄の言葉だがね、今時は「知識はググれば間に合う」みたいに言う手合いが増えているらしいが、ググるにしてもどう調べるかの基礎知識がないと情報の洪水に飲まれる事を考えると、「どこに欲している情報や知識があるか」を把握する必要性の警句にもなっているのではなかろうか。餅は餅屋ってやつ? それを思うと、フィクションになんでもかんでも求めるのはねえ。そりゃ確かに、フィクションが考える何らかのきっかけになったりもするけど、だからと言って……。