長年、川内康範を意識して、創作に世の中の理不尽へのささやかな抵抗を盛り込もうとしていたが、どうもオレには荷が重すぎたようだ。ならば次善の策として、題名にあるように愉快マンガを描きたい。確かに世の中を見ていると、愉快マンガどころじゃないかも知れない。しかし社会の木鐸になれんなら、せめて人を愉快マンガで元気づけたい。絵柄が絵柄だから、厭世的な内容にしても迫力ないし。
マー、社会の木鐸にしても愉快マンガにしても、描かなきゃ話にならないんだけど、いざ描こうとすると頭は痛くなるやら絶望が襲って来るやら、どうにもならなくなる事が多い。なんでだ。これのせいで、オレは辛くて辛くて……。持病が創作の邪魔をしているとは何度も書いたが、どうしたらいいんだ。いや、結局描くのは自分だから、人様に泣きついてどうなるものでもないけど。こんな時、少しでも塩漬けの原稿をやれば気持ちも変わるんだろうが、イライラするやら頭が痛いやら、血圧が高いやらでどうにもならない。絵に対する自信もなくなっているし、なんでこう、ダメになる一方なんだ！ いや、オレが自分に枷を嵌めているのがよくない。愉快マンガを描けると信じて、やってみるしかねえ。
