このブログ記事で言及されている「黒猫亭」には首肯も賛同もしないが、映画秘宝は好かん。と言うのも、あの雑誌は何かにつけて「別な方向に歩かせてる」書き手がいたしなあ。「別な方向に歩かせてる」とは何かと言うと、下記過去記事を参照してもらいたい。
要するにシティボーイズのコントできたろう・斉木しげるの両名が「お～いお茶」の俳句に勝手な解釈をしているのに大竹まことがツッコんだら、きたろうが「俳句ってのはさ、ひとり歩きするもんなんだよ」と返したところに大竹が「別な方向に歩かせてるんじゃないか？」と更にツッコんだところからいただいて、映画秘宝などの雑誌でいろんな作品や人物を「別な方向に歩かせてる」と警告したのであって。たとえば映画秘宝の姉妹ムックたる「まんが秘宝」で、水木しげるを「シーゲル水木」と言い換えるとか。こんなのが「別な方向に歩かせてる」と言わずして、何だ？ あと、映画秘宝は言わなくてもいい憎まれ口を叩く書き手も少なくない。中原昌也はムック時代の映画秘宝で、「だいたい、怪獣だなんだと言っている奴はズボンに小便や精液を付けていて汚いくせに（言論の自由）こっちの間違いをしつこく追及して来やがる。いつかぶっ殺してやる（言論の自由）」とか言っていた*1し、高橋ヨシキは雑誌化した映画秘宝での『週刊わたしのおにいちゃん』を巡った挑発で、石黒直樹を激怒させた。ちなみに、中原・高橋の両名は、のちにコンビを組んで『嫌オタク流』なんて言う本を出した……。他にも中野貴雄や大畑晃一も憎まれ口叩いていたような。いちいち覚えてないけど。
そういや映画秘宝の他にも、中野・大畑・町山は『フィギュア王』でも憎まれ口叩いていたし、大畑なんか『世界トホホ映画劇場』でウソかホントか分からない作品紹介をして、のちの韓国アニメ研究家の顔を曇らせた。その韓国アニメについての資料が、出て来ない……畜生。しかしなー、あんだけあちこちで憎まれ口叩いていた中野貴雄は『ウルトラマンギンガ』以降のウルトラマンシリーズで、大畑晃一は『シンカリオン』で、それぞれ活躍しているのがもにょる。それぞれ面白く見ているけど、なんかねー。
んで、題名にあるように、町山智浩には恨みはない。いや、憎まれ口叩いていた頃に比べると、マトモな発言増えたし。それは、かつて『コンプティーク』や自著で憎まれ口を叩いていた頃に比べると、相対的にマトモになった小田嶋隆にも言えるんだが。マー、それだけツイッターやネットにあふれる発言が荒廃しているって事なんだけども。
今回あえて、人物の敬称略。つけたりつけなかったりするより、全て敬称略した方が、書きやすいんじゃい。
