走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

内心

 ドラえもんひみつ道具に、「通心はん売のカタログ」と言うのがある。「欲しい」と言っただけでその品物が送りつけられ、返品もクーリングオフも効かないシロモノだ。「欲しい」と思ってから実際に買うまでには内心の葛藤があり、人はどうしようか迷いながら「買(こ)うたやめた音頭」を踊るものなんじゃないのか。最近のネットの世界も、「通心はん売のカタログ」と似たようなものになって来た。ネットショッピングの話ではない、ツイッターだよツイッター! 児童への性的搾取に対する規約やら、他者への攻撃とみなされるツイートをした者に対する凍結やら。それらは確かに社会通念上よからぬ事だが、言ったあと「やっぱりやめた」と思い直す暇すら与えんのかツイッターは。ツイッターに限らず、SNSはどこも似たようなものかも知れないが。

 前にも言ったかも知れないけど、なんか東西南北前後右左、内心の自由を認めない世界を目指しているようで辛い。「魔が刺しておかしな事を言う」事を、最初から認めてないと言うか。実際に他者を傷つける行為は論外だが、やり直しの機会すら与えられないのは……。と、書いて放置していたら、小田嶋隆氏がこんなツイートを。

 それがあるから、オレもこの話どう落とそうか悩んでいたんだよねー。ただ、実際に思った事を実行に移すまでの逡巡みたいなものが、態度に現れる事もあるので難しい。そうでなくても今の世の中、気に入らない奴が失言しないか、虎視眈々と狙っている暇人多いからねえ。

 さらに思い出したが、相模原の障害者殺傷事件から間無しに、「犯罪をほのめかした者にGPSを埋め込め」と言う発言が誰かから出てた。大きな事件にかこつけて、こんな事言う輩の方がよっぽど危険なんじゃないのか。考えを変えたり、失言を謝ったり出来ない世の中になって、ホントにいいんだろうか?