走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

考え違いをしていた!

 ツイッターにうごめく「萌え絵」を叩く側の声にも一理あるかと、叩く側が納得する女性像を描けないか考えていたが、それは無駄な思考実験だった! 連中は自分たちが納得行く女性像を呈示されても、率先してそれを愛好してくれるわけではない。ファストフード店に「野菜を多用したヘルシーなメニュー」を要求する声が多くても、実際には売れないのと似たようなもんである。繰り返すが文句を言う輩は文句だけで満足しているから、文句に合わせて創作しても上得意になってくれやしない。今の創作物の女性像に新たな方向性はないか考えるのは無意味ではないかも知れないが、それは文句を言う輩に対し卑屈になっても生まれないのだ。

 それにしても、なんでこんな事にもっと早く気づかなかったんだろう。そのため数年間時間を無駄にしてしまった、なんて事だ。みなもと太郎が「マンガも一個の刊行物である以上、社会の人権意識の向上と無縁ではいられない」と言った事があるが、ツイッターでの文句はそんな高尚なものではなかった。「時間を返して欲しい」と、いとうせいこうの声色で言いたくなるぜ……。