オレが「絵を通して社会と繋がりたい」と思うようになったのは、中学時代に、人間不信の芽を植え付けられたのが一因だったような。学校と言う場に居場所がなく、卒業後ますます孤立し、ゲーム誌やファンロードのような雑誌の読者投稿の世界に憧れるようになったと言うか。もし、中学卒業してすぐ、自分の中の「絵を通して社会と繋がりたい」気持ちに自覚的で、絵を描く事をはじめていれば、今こんなにひねくれないで済んだろうに。今や時間も未来もないもんなあ。
もし中学卒業してすぐに、共通の趣味を持っている相手と仲良くなれていたら、オレの前半生の苦しみの大部分は消えていたかもと思ったが、趣味が合うからと言って、そいつがいい奴とは限らないんだよな。そこまで分かるには、さらに長い歳月を要したけど。つくづくダメだな、オレの人生……。今や絵やマンガを描く力が、指の間からこぼれ落ちる砂のように失われているし、なんでこんなに苦しまなければならないんだ。オレを苦しめた中学時代の同級生が憎い！
