最近、自分が描いたあるキャラに惚れ込んでいる事に気付いた。なんかそのキャラばかり描いているような、そしてその時楽しいんだよ。いい年してなんだいと思う「もうひとりの自分」も内面にあるが、楽しい事が少ないんだからいいかとも。
前にも書いたが、藤子・F・不二雄の短編集を読んだ感想を兄に聞かれて、「登場人物が酷い目に遭って、かわいそうだ」と言ったら「かわいそうじゃない!」と一喝された事があった。その他にもいろいろあって、フィクションの登場人物に感情移入する事に対する抵抗みたいな物が自分にある。なのに、自分の考えたキャラに惚れ込むとは。何があったオレ?
マー、他にも長年描いているオリキャラはあるが、惚れ込むと言うのとは違う感情で描こうとしていた。しかし今回は別なんだよ。かつて広島市内の本屋「コミコミスタジオ」*1の店長*2に、マンガの描き方のノウハウを聞いたところ、「どうしても描けないなら、一種類のキャラを描いてそれに惚れ込め。横山光輝なんか、主人公全部同じ顔じゃないか」と言われた事があった。まさか今になって、その言葉が生きて来るとは。しかしながら、そのキャラに惚れ込んでいる自分を冷ややかに見つめているもうひとりの自分もある。繰り返すけど。だから題名も、あんな感じになったのだが。皆さん、どんなキャラか、一番最初に描いたその絵をご覧下さい。
マー、こんな感じ。男の子のようでもあり、女の子のようでもある。中を取って、ふたなりと言う事で……。