走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

手のひらになにはなくとも

 オレがかつて「奥田愛基さんに、『いちから聞きたい放射線のほんとう』を読んでもらいたい」と言っていた菊池誠氏に「ならば献本しては」と言ったり、相模原の事件の植松聖被告が社会保障に対する間違った考えをしている事を嘆いた飯田泰之氏に「では(監修された)『キミのお金はどこに消えるのか』を送ってみては」と言ったのは、それぞれ関わった本と言う武器があるのに使わないのはもったいないと思ったからだ。また、「萌え絵」を巡るごたごたでも「フェミニスト」に、「それなら、ご自分で『萌え絵』以外の女性像を描いたらよろしいやおまへんか!」みたいな事を言っていたのも、「嘆くなら、出来る事をやってからにしましょうよ。安全圏から痰唾吐くんじゃなく」と思ったのも大きい。両方、「やれる事があるんなら(あるんだから)、やった方がいい」と言う点が共通していると言うか。

 オレがかつて表現規制問題に首を突っ込んだのも、「内輪で愚痴を垂れているのではなく、手のひらになにはなくとも自分に出来る事やった方がいい!」と思ったのが大きいし。そう考えると、最近ツイッターで「萌え絵」を非難(悪いが「批判」とは言いがたい)する側もそれに抗する側も、ツイッターの外側に出て来ないので「安全圏から痰唾吐いている」ようにしか見えない。悲しい事だ、いやホントに。そう言う行為で迷惑するのは、それぞれの中間にいて、吐かれた痰唾を浴びる者たちである。そう言う人たちは、それぞれの陣営から随分心が離れていると思いますよ、本当にいいんかそんなんで。