走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

古き友は言った

「害と益は半分イコールである」米澤嘉博

 と、ウルトラマンルーブを見てないと分からない出だしからスタートしたけど、最近米澤の残したこの言葉が気になって。いえね、ツイッターで「萌え絵」を攻撃する側が害と考える部分の中にも益はあり、反対に攻撃する側に抗する側が益と考える部分の中にも害があるのではないかと……。日々流動する事態において、こう思うのはいささか呑気かも知れない。しかしだ、そう思わざるを得ないんだよ。攻撃する側がゼロリスクを要求し、それに抗する側も大喜利なんて上品と言えない行為をしている現状では。

 オレも抗する側なんだけど、害と益がイコールになってる箇所には注意したいと思っている。20年以上前、デパートのゲームコーナーにパチンコをフィーチャーした脱衣もののゲームがあって、そのゲームの女性キャラ(アニメ絵である)を見た小さい女の子が「かわいい」と言っていた。その時、モヤモヤしたものを感じた事はあった。しかしながら、「萌え絵」を攻撃する側がゼロリスクを要求して、攻撃が苛烈になっているのを見ていると、ヤハリ「今は」攻撃する側の要求は飲めないと思う。思うが、こちら側も全面戦争を仕掛けるわけにもいかん。だから悩んでいるし、この記事も微妙にどっちつかずな物になってしまっている。だが、もうちょっと話を進めよう。

 「萌え絵」を攻撃する側が求めるゾーニングに関しても、きょうび本屋は児童書は児童書でコーナーを作ってまとめてあり、「大人の本」(これはエロ本と言うわけではない)に子どもが近づかないようにしてあるではないか。何? 児童書にアニメ絵を使うのがけしからん? それがゼロリスクを要求しているってのよ! それには流石に乗れないし、あまりに現実離れした要求と言わざるを得ない。反対にこちら側、「萌え絵」攻撃に抗する側も、「まなざし村」と言うハッシュタグ大喜利するみたいな事はやめた方がいい。……いかん、あまりこちらが益とする部分の中にある害について語れてない。つーか、攻撃する側の要求の苛烈さが目立ってどうにもこうにも。いったん話を打ち切って、また別の機会に話を進めよう。