走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

やな野郎だな~、ヴォルフガングって

 今期の『ゲゲゲの鬼太郎』、先週からハロウィンも近いからか西洋妖怪編に突入。鬼太郎の西洋妖怪はだいたい悪い奴なんだが、今回はどいつもこいつもえげつない。先週、尖兵として出て来た狼男のヴォルフガングは弱い者いじめが好きなくせに、自分がダメージを食らうと泣き言を言う、ホンットにやな野郎だ。デザインは人間体も狼男の姿も随分といい男だが、水木しげるデザインの狼男には、あの演出は似合うまい。

 今週は、主だった西洋妖怪メンバーの顔見世みたいな話だったが、残りの女吸血鬼もマッドサイエンティストフランケンシュタインも、ロクなもんじゃなかろうて。西洋妖怪の大ボス、バックベアードは「空間の裂け目から覗く目」として描かれていた。これはバックベアードの元ネタの写真から、イメージを持って来たのかも知れない。しかし夜空をかち割って登場した時には、「お前はバキシムか」とツッコまざるを得なかった。古いオタクの悲しいさだめか。

 ところで以前人から聞いた話によると、バックベアードと言う妖怪は、水木しげるの創作の可能性が強いらしい。「バグベアー」から連想したみたいなんだが、詳しいことは忘れた。前述のバックベアードの元ネタの写真と言うのも、濃い水木しげるファンには有名な話だし、なんてこった。のちに石ノ森章太郎原作の特撮もの『超神ビビューン』でもバックベアードは出てくる(当然デザインは違う)のだが、水木しげるにだまされたのか? 石ノ森章太郎も。

 いつもいつも不調とか世の中への怒りやらばかり書いてるわけにもいかんので、たまにはオタクらしい話題を出してみた。