20年前に勤め先の鉄工所で殺されかかった事は何度か話したが、そんな目に遭っても絶望しきらずに生きていられたのは、どこかで「いつかマンガ家になってやる」と言う気持ちがあったからかも知れない。それがなかったら、うつ病になり自殺していてもおかしくなかったような……。当時既に、うつ状態みたいな兆しはあったようだし。あの頃正式に精神科の治療を受けていないから、なんとも言えないけどな。
生きる望みみたいな物があったから20年前に生き延びられたと言えるが、果たしてそれは正しい選択だったんだろうかとも。さっさと死んだ方が良かったのではないか? と言う気持ちが、最近出て来て……。結局マンガ家にはなれない、いろいろ酷い目には遭う、挙げ句の果てに精神病だ! 無理に生きなかった方が、世のため人のためオレ自身のためだったのではと……。マー、そう思う時点で精神的に参っている気もするけど。
こんな話をされても、閲覧者の皆さんにはどうする事も出来ないと言われるかも知れない。しかし、今の人生が本当に正しいのか? とか、どうにか上手くやる手段はなかったのか? と言う疑問がついて回ってなあ。マー、件の鉄工所は、若いのが入って来ても一週間もたないとか言っていたから、オレだけが理不尽な仕打ちに遭っていたわけではなさそうだが。それでも「マンガ家になるための努力や行動」を全然していなかった自分がいやになるのは、同じなんだけど。