走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

描かない奴に限って、絵に文句を言う

 この記事の続きみたいな話。ログインやファミ通のライターに限らず、自分で絵を描かない者ほど、絵に文句を言う傾向が強いような。たとえば、かつて2ちゃんねるで、オレは絵の下手さをあげつらわれた。流石にその時は凹んだが、あそこでオレの絵に文句を垂れていた奴らの中で、自分で絵を描いていたのはどれだけいましたかねえ。多分ほとんどの者が、描いてはいなかったのではないかと……。だって「俺ならこんな絵が描けるぜ」と、自分の絵を出した奴がいなかったし。そう思えば気が楽になったが、同時に凹んで損したとも。

 人の絵に文句をつけるけど自分では描かない者には、一枚の絵を描き上げるのにどれだけの苦労がいるか分からない。だからたやすく文句が言える。カマヤンさんとこのこの記事に、「絵を生まれてから一度も描いたことがない人間は、根拠なく自分はダ・ヴィンチのような絵をたやすく描けるはずだ、と思っているものだ。幼児は空中ブランコに感動しないものだ。それがどれだけなしがたいことなのか理解していないから」とあるが、まさしくその通り。

 こんな事を考えるのは、オレが「絵を通して社会と繋がりたい」と思っているからだろう。しかし「絵を通して社会と繋がりたい」なら、描かない者をどれだけ引き込めるかも考えんとならんのだよな……。そう思うと尚の事、悪意を持って絵に文句をつける者に振り回されないようにしないといかんのだが。書いてて、かなり難しい事を言っているように思えて来た。だけど少しは胸に留めておかんと。

 この文章を、「クリエイター至上主義」だと思われる方もいるかも知れない。それは前述の通り、オレが「絵を通して社会と繋がりたい」と思っているのと無縁ではないから、「その通りだ」と言うしかない。