なんか写真などを見ながら描いた(とされる)絵を、「目トレス」とか言い出して叩く奴がいるそうだぞ。『サルまん』の、「ポーズなんてものはなあ……、見て描きゃいいんだ! 見て描きゃ!」と正反対な言葉だ。
しかし笑ってもいられない、こんな言葉がまかり通る背景には、「トレス」と言うより「パクリ」への敵愾心がありそうで。そんなもん持っている奴は、自ら創作した事がない奴だと思う。思いたい。サルバドール・ダリは「何も真似したくないと思う者は、何も生み出さない」と言っているし、日本のマンガ界の巨匠にだって、アメコミを参考にしていた人がいるんだ。明確な著作権法違反*1でもない限り、見て描くくらいいいじゃねえか。そもそも、何が「トレス」で何がそうでないか誰が決めるのよ?
それにしても、なにがなんでも気に入らない相手を攻撃したい連中が世の中にいると言う恐ろしさよ。だから絵を描くのも怖くなるんだ……。
*1:これも線引きが難しいけども。