いろいろ胸糞の悪くなる発言が多いが、注目はこれ。原文ママに引用する。
「でいる」は出来るのタイポであろう。が、それより竹田が竹内文書を記紀を補完出来るものと考えている事がなあ。竹内文書は「古史古伝」と呼ばれる偽書のひとつで、戦前からすでに批判されていた文献である。また、戦後になって「ミヨイ」と「タミアラ」と言うふたつの超古代大陸についての記述が追加されたりしている。そんな文献を記紀の補完に使われたら、竹田の先祖にあたる明治天皇もたまったものではなかろう。こんな話をありがたがる相手がいるのなら、愛国ビジネスってちょろいね。
ところで前述の竹内文書や古史古伝についてのツッコミは、洋泉社版『トンデモ本の世界』168〜169ページの記述を参考にしたものだ。この頃のと学会の本は、古史古伝へのツッコミや田中芳樹氏言うところの「変に右翼的な人」への警鐘など、しっかりとした内容が多かった。なんでこれが「ネトウヨと親和性が高い」事になるんだ野間易道! マー、今のと学会は、と学会の著書でほぼメインの著者を張っていた山本弘氏の脱会や、「変に右翼的な人」の右代表とも言える高須克弥の入会などで性質は変わっているものの、野間の言っている事の時系列とかを考えると、ヤハリ事実と合っていないような。
話を少し戻すが、竹田はマジで竹内文書を評価しているのか、それともビジネスでやっているのか。どちらとも言えないところがあるので今のところ判断は留保するが、繰り返すけどこんな話がまかり通るなら、愛国者ぶっている者の界隈は相当ちょろいのではないかと……。