山田太一が自らの脳出血体験から、「人にはそれぞれに違う限界がある」みたく言っていた。してみるとオレの精神病も、オレ自身の限界だったのかも知れない。知れないが、ハヤ限界が来て、それからどうすりゃいいのか。何をやっても上手く行かない事が多い人生な上に、余生と言うには長すぎる期間リタイアしなければならないとは。自らの限界を受け入れ切るには、あまり早い限界の到来だ。
山田の談話をはじめ読んだ時は、少し安心した。しかしながら、これからの人生が仮に２０〜３０年続くとなると、辛くなってしまった。今がオレの人生の限界だと言うのなら、あまりに残酷すぎる……。
