走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

台湾のPVから見る、ウルトラシリーズ(など)の存続について

 台湾のあるミュージシャンのPVに、ウルトラマンネオスとバルタン星人が出ていて、「なんでネオスなんだ?」と思っていたら、初代ウルトラマンをはじめとする「ウルトラ6兄弟」を海外で使うと、権利関係で費用が高くつくからだそうな。納得。しかしキャラクターは作っておくものだな、むかしある特撮評論同人誌に「ウルトラシリーズは作りすぎた」と書いていたが、今回は作ったのが幸いしたわけで。

 ここから先は、ちょっと長い余談に入る。ウルトラ6兄弟を海外で使うとややこしくなるのは、円谷プロと、タイのチャイヨーとのゴタゴタがあったからだろう。制作会社の生き残りは難しい。むかしは映像ソフト市場もなかったしねえ。んで、前述の「ウルトラシリーズは作りすぎた」発言だが、制作会社だって存続しなきゃならないんだから、シリーズの延命を図る事は責められますまい。ここを誤ると、貴重な作品のアーカイブが失われてしまいかねない。他の会社の作品で、権利関係で今やお蔵入りになってる物は少なくないんだし。例えば『サンダーマスク』とか。そう言う事を考えると、ウルトラシリーズにしろ(例えば)東映仮面ライダーにしろ、シリーズを存続させているのが一概に悪いとは言えないのだ。