この記事で書いた、「思い出したネタ」を少し。時系列的には、この記事の終わりの前くらいの頃。いがらしみきおの作った同人ソフトの申し込みをした時、時期的に少し遅すぎたかと思い、それを『ぼのぼの』のアライグマくんにツッコまれる自分の絵にして手紙に添えた。その返事の手紙に、「手紙に描いたイラスト、面白いですね。いがらし先生も笑っていましたよ」と言ういがらしのアシスタントによる一文が。これで舞い上がったオレは「プロのギャグマンガ家を笑わせたオレには、もしかしたら何か才能があるのでは？」と勘違いした。そこで竹書房の４コマ誌に投稿でもしようかと思ったが、ネタが出なかった。いや、繰り返すが当時の宗教の縛りにより、季節ネタ（クリスマスとか正月とか）が描けないと思い込み、アイデアが出せなかったのだ。
しかしこの時舞い上がった感情は、『ログイン』のマンガ大賞への応募作に対する不満に繋がって行く。それにしても、この時本気で４コマに取り組んでいたら、今頃は大橋ツヨシ（現・大橋つよし）に並んでいられたのではないかと夢想する次第……。「マンガ家は信仰を持ってはいけない」と言う楳図かずおの至言が身に染みる……。
