『翔んで埼玉』が取り上げられたり、『パタリロ!』が舞台化されたりでふたたび脚光を浴びている魔夜峰央。マー、オレも好きなマンガ家なんだが、気になる事が。最近『スピリチュアル漫画家!』とか言う本も出しているんだけど、それに先駆け昭和の終わりに、創刊して間もないドラゴンマガジンで『オカルト・インタビュー』と言う文章の連載をしていた事があって。
それはオカルト業界にインタビューしに行くのではなく、魔夜がインタビュー形式でオカルト話を語る内容だった。一回目に井上円了を取り上げたかと思えば、Oリングテストや三島由紀夫の霊告とか言うあやしい話を取り上げたり、最後の方では「どうせ1999年8月までの命ですよ」とまで言い放つありさま。1999年から、17年経ったんですがねえ……。これを覚えているから、魔夜の守護霊がどうだの龍神様がどうしたのが素直に信用出来んのだ。大体つのだじろう以前に、守護霊って概念あったか? 余談ながら、『オカルト・インタビュー』の挿し絵は故・芦田豊雄。芦田は芦田で、オウム事件のあとにオカルト全否定的な事を言っていた。マー、挿し絵を担当した文章やコミカライズの原作の内容を信じてないなんて珍しくもないが。
……と、ここまで書いて、魔夜が自分の作品をすぐに忘れる事を思い出した。この件に関し言質を取ろうと言うのが無理なのかも知れない。