走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

国学の勃興の理由とか

 『古事記』が広く日本人(の知的階級)に読まれるようになったのは、江戸時代に印刷技術が向上して普及したのが大きいとの事。江戸時代中期に国学が勃興したのはそれか。ネットが普及して、「ネトウヨ」が増えたのと似たようなもんか……と言うと、あの世で本居宣長が怒り狂いそうだな。しかし国学者の中にも、平田篤胤みたいなおかしな人がいるからねえ。

 そんな嫌味はさておき、日本のありようを顧みようとした国学者の活動は、頼山陽に影響を与えて、彼に日本国内の風景を絵で紹介させたりしたのだろうな。それらを鑑みても、この記事で少し触れた「『古事記』は世界最古の書物」と言った学者(小川義男だっけ)はあかんやろと。日本の歴史書としては古いが、そもそも戦乱などでそれまでの歴史書が失われたから編纂しようと言う事になったのだし。小川みたいな主張に、平田篤胤の亡霊のようなものを感じる。