走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

ビクトリーガイになりたい

 まずはこの絵を見てもらいたい。

 この絵は、オレのオリキャラ「ビクトリーガイ」と「藤沢勇七朗(ふじさわ・いさなあきら)博士」がコンタロウ『1・2のアッホ!!』の『漫画が消える日』と言うエピソードに出て来たマンガ弾圧をする文部大臣らを血祭りにあげる絵である。数年前に消された姉妹ブログやpixivで発表したから、そちらで見た方も多いかも知れないが。藤沢博士はファイナルファンタジーシリーズの「とんべりマスター」のコスプレで、とんべりマスターの能力「みんなのうらみ」を発動させている。「みんなのうらみ」とは、とんべりと言うモンスターをそれまでに倒した数が攻撃力に反映されると言うもので、首をはねられた文部大臣はどれだけのもんをあの世送りにした事やら。

 『1・2のアッホ!!』は昔も昔に、週刊少年ジャンプで連載されていたギャグマンガだ。集英社はのちの『アウターゾーン』とかとなりのヤングジャンプの『有害都市』とか、「マンガが弾圧される世界」のマンガを発表すること多いですよね。それで表現規制問題がよくなりましたか? なにも。「これはいかん。こんな世の中にしないため、オレが立ち上がろう!」と蜂起した者がいましたか? 誰も。そんな作品は作者と出版社のフトコロをちょっと潤すだけだ。「問題意識がまるでないわけじゃないから、そう言う作品を発表するんじゃないですか?」と言われそうだけど、フィクションはその問題意識を深く共有させるまでには至らないのですよ。せいぜい「ああ、怖かった。フィクションでよかった」どまり。それにもっと早く気付いていればなあ。

 話を挙げた絵に戻して。オレはこの絵のような地獄絵図を、現実に展開したいのだ! なれるものならビクトリーガイになりたいのだ! と言うと、なんか『コンクリート・レボルティオ』みたいだけど偽らざる本音である。こんな腐り果てた世の中、カミサマか超人でもないと世直しが出来ん! 前者はアテにならんから、後者への期待しか。それすらもあかんとなったら、オレらはみんな枕を並べて死ぬしかない。つまり、世の中詰んでいるのだ。

以下追記:昔はこんな絵を描いて誰かを鼓舞出来んかと思ってはいた、しかし目の前の現実はちっともよくならない。それで絶望してこの文章を書いた。これ以上言っても繰り言になるし、面白くなりそうにもないのでこの辺で。