走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

どうすりゃいいのさ、他人のふんどし

 河崎実の『アウターマン』に感じていた違和感。ストーリーから、「他人のふんどしで相撲を取るにも程がある」と感じたから出てきたのだろう。かく言うオレも今書いているラノベで、80〜90年代のヒーロー・ヒロインをネタにしているからあまり人の事は言えないがな。

 世の中には「換骨奪胎」って言葉もあるから、他人のふんどしで相撲を取るのは一概に非難出来ないのだがヤハリ。山本弘ツイッターで、「昔のSFの換骨奪胎」で話を考えてみてはと若手のラノベ作家にすすめていたので、そこから『アウターマン』の事を連想した。

 換骨奪胎と言えば、オレも『五千年の巨人 ユミル』と言う巨大ヒーローものを考えてた事があった。西暦6970年の、人類が滅亡した地球を訪ねた宇宙人が、タイムカプセルに遺された文化に感動し、地球人復活のため現代に超人「ユミル」を送り込む。地球人滅亡は、別の宇宙人による歴史干渉で女性が滅んだためだった。それを阻止するためにユミルは派遣されたのだ。ユミルは普段は等身大だが、女性と合体する事で巨大化する。かくて、地球人を守ろうとする宇宙人と滅ぼそうとする宇宙人との代理戦争が、現代の地球ではじまる……。てのを考えていた。元ネタは大阪万博のタイムカプセルとウルトラマンA(と、それに通りすがりの女の子と合体して変身する変身サイボーグ1号)、さらに横田順彌の短編『最後の人びと』と、歴史干渉ものをちょっぴり。しかし話として完成させられなかったので、ユミルのデザインはハイパーホビーのヒーローコンテストに応募しちまった。少し残念。マー、ヒーローのデザインや一部設定を修正したりして、ラノベにする手もあるか。皮算用だけどな。