走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

法治とか

 ノルウェー国営放送のエホバの証人について取り上げたニュースの論評。

 この記事から、ノルウェー文化庁のゲルハルドセン氏の言葉を、以下に引用する。

宗教の自由は基本的な権利として認められる。我々は信仰生活に踏み込むことはしない。しかし、その習慣がノルウェーの法律に抵触していたり、児童ネグレクトにつながるなら話は別である。これは公共の福祉と警察が気に掛けるものにもなる。ノルウェーの法律よりも上に置かれるような”内部の正義”が占める場はない

 組織内の児童虐待などに対するかなり厳しい見方である。だが、法治と言うものはこうでなくては始まらない気が。日本人は法治国家に住んでいながら、法治を軽視している者も少なくないから、引用した言葉がイマイチ理解出来ない人も少なくないかも知れないが。公共の福祉に反した宗教活動に厳しいのは結構なんで、日本もちっとは見習って欲しいところである。

 もうひとつ、ノルウェー国営放送(NRK)の特集番組の見出しから。

エホバの証人は子ども向けの本に暴力や殺人の絵を掲載する

石打ち、首絞め、血の海、溺死する人々。これらは証人の子どもたちが見る本の中に含まれる。-専門家は幼い子どもたちを上手に扱う方法として、これらがマインドコントロールのように使われて、虐待になる危険があると指摘する。

 ……日本ではエホバの証人でないシャバの親が、地獄を扱った絵本をしつけに使っている場合があるんだが、これも虐待なのかしら? せん方がええとは思うが、このような形で大々的に虐待になりますよとは言わんので。

 話が横道にそれたが、NRKが挙げた「子ども向けの本」とは『My Book of Bible Story』……日本でも『わたしの聖書物語の本』と題され、エホバの証人が頒布している。エホバの証人は輸血拒否や格技拒否が話題になる事はあるが、この本の内容が日本で問題になった事はまだないな。色々思うところはあるが、日本人がまだまだ児童虐待に甘いのかも。