我が人生は、いらん回り道が多い。絵を描こうと思いルーミスの『やさしい人物画』を買ったら、そこに「例えば宗教上の理由で裸を描く事が出来ないと言うなら、絵の仕事は諦めた方がいい」みたいな事を書いていたのにショックを受け、エホバの証人の会衆(と呼ばれる教区)の長老(と呼ばれる会衆の指導者的立場にある者)に相談したら「無理して裸を描く事はないでしょう」と言われたり、別の信者から「絵を描くのは、この世が楽園になってからでいいのでは」とまで言われたり……。この辺でいらん回り道をした。宗教なんか信じても、ロクな事がない。楳図かずおが「マンガ家は、信仰を持っちゃいけない」と言っていたが、今なら納得出来る。
と、ここまで書いていて思ったが、故・臼井儀人がエホバの証人の信者だったってホント? ソースがほとんどない(今のところオレが見たのは、女性週刊誌のみ)ので、どう考えたらいいか分からんのよ。その話が気になって、スーパーロボット超合金のカンタムロボ買うのためらったが。だってエホバの証人に、売り上げのいくばくかが渡るかも知れないんだぜ? 怖くて買えねえよ!
臼井は創作活動や趣味の山登り(それで命を落としたが)をしながらエホバの証人をやってたのだとしたら、それが許されない暮らしを強いられている多数の信者や元信者の恨みを相当買う事になるぞ。まだホントのところどうなのか分からないから、仮定や推測の域を出ない話だがな。
これ以上愚痴を書いてもいいこたあないのでこの辺にするが、宗教に頼らず絵を描く道にさっさと進んでいれば、今こんな状態にはなってなかった! それだけはハッキリ言える。