走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

人間観とか

 ツイッターで、稲葉剛さんが語った言葉より。

「権利を保障すると人間はダメになる」「崖っぷちに立たされないと人間はがんばらない」という人間観は、社会福祉だけでなく、教育、司法など日本社会のあらゆる領域にいまだ巣食っている

 これを読んでなんとなく思ったのは、『カイジ』も稲葉さんの言う「崖っぷちに立たされないと人間はがんばらない」と言う人間観に基づいた物語だなあと言う事。物語において窮地からの逆転と言うのはカタルシスになるが、カイジの場合はどんどん追い詰められて行くばかりではないかっ!ああ言う話がウケるのと「自己責任」とやらが喧伝されるのとは根っこのところで繋がっていて、その接着剤が稲葉さんの言う人間観なのではないか?とさえ思えて来る私。「いや、そんなつもりはない」と福本伸行が思っているのなら、カイジが終わった時焼き土下座でもしたらどうだ?と、届きもしないイヤミを言ってみる。

 ここに書いた事は現時点での我が考えであるが、特に反論が来なかったり反論に説得力がない場合そのまま維持する事にする。