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克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

三島由紀夫とオカルト

 三島由紀夫が、「エキソプラズマのように自分の体から出られなければ、百万年経っても人間は今のままだ」と言っていたとか。ただし、これはうろ覚え。

 ここで言うエキソプラズマとは、エクトプラズムの事だろう。エクトプラズムもトリックである事が見破られて久しいが、三島が生きていた当時はどうだったんかな。

 三島はUFOを題材にした小説を書いた事もあるし、オカルト趣味があったんだろうか?と思うと、山本弘氏と田中芳樹氏の対談で出て来たオカルトと右派思想の親和性とか考えてしまうな。日本の右派は突き詰めると究極のオカルト、天皇制に行くし。

 マー、UFOネタで小説を書ける程度には三島は自分のオカルト趣味を客観的に見ていたフシがありそう。もう少し利に聡かったらグラハム=ハンコックや五島勉のような人物になっていたかも。なれなかったから市ヶ谷で腹を切ったのかも知れないが。

 しかし三島みたいなマッチョがオカルトにハマっていたと言うのも、意外と言おうか。体を鍛えても越えられない何かを埋め合わせるために、オカルトに惹かれて行ったのかも。

 ところで三島にエクトプラズムを教えたのは誰なんだろう?当時のオカルト知識の量で言えば、黒沼健あたりが思い浮かぶが三島との親交はあったんかな?

 もうひとつ考えられるラインとして、三島が愛読していたとされる少年マガジンの特集記事にオカルトネタがあったのかも。ただ、最初に書いた三島の話が昭和何年頃の話かにもよるから、このラインもイマイチ決め手に欠けるな。結局何も分からずじまいかい。

 三島由紀夫に大して興味はなかったのだが、彼がどのようにしてオカルト知識を蓄えたのかは少し気になった。東京か関東在住なら、資料の探しようもあったのかも知れないが……。